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2019年

2019年05月22日

篠崎義雄(79回) 第48回日本脊椎脊髄病学術集会にてBest Paper Award受賞

2019年4月18-20日に横浜(パシフィコ横浜)で開催された第48回日本脊椎脊髄病学会学術集会において、篠崎義雄(79回)が「腰椎椎間可動域と腰仙椎移行部(L5/S1)椎間孔狭窄『症』発症の関連」の演題でBest Paper Awardを受賞した。日本脊椎脊髄病学会学術集会は全国ならびに海外の脊椎脊髄外科専門医も多く参加する国内最大規模の脊椎学会であり、1603演題の応募に対し1079演題(採択率67.3%)が採択され、英語演題は計48演題に達した。

今回、大正富山Award 1題、English Presentation Award 5題、Best Paper Award 2題が選出され、篠崎は見事Best Paper Awardを受賞した。

腰椎変性疾患の一つである腰椎椎間孔狭窄は、画像診断法が進歩した現代においても診断が困難であり、日常臨床で見逃される症例も多い。また画像上で椎間孔狭窄を認めても無症候の症例も多く、症候性の椎間孔狭窄「症」との鑑別法はいまだ確立していない。

今回、画像上でL5/S1椎間孔狭窄を認めた176例のうち、症候群111例と無症候群65例を比較し、症候性椎間孔狭窄の特徴的な画像所見を検討した。結果、症候群と無症候群でL5/S1椎間孔狭窄の程度、L5/S1椎間板変性、L5/S1後方すべり、L5/S1椎間可動域に有意差はなく、症候群ではL1/2/3/4椎間板変性および後方すべり、L4/5椎間可動域の低下が有意に多いことを見出した。

またROC曲線から算出したカットオフ値をもとに、L4/5椎間可動域が2.5°以下に低下するとL5/S1椎間孔狭窄「症」が発症しやすい可能性を指摘した。このことから、L5/S1椎間孔狭窄「症」の発症にはL5/S1椎間孔局所因子ではなく、他椎間の変性および椎間可動域が関与する可能性があり、特にL4/5固定術後またはL4/5椎間可動域が低下した症例では注意が必要であることを示した。本演題は腰椎変性疾患の病態解明において課題であった症候例と無症候例との鑑別を示せたことが、栄えある賞の受賞に繋がったと思われる。

諸先生方が築き上げた当教室の歴史を尊びつつも、いまだ未解明な脊椎疾患の病態および治療法について、今後も日々研鑽のもとに研究に努めていきたいと考えている。


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