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2016年

2016年12月08日

石濱寛子(85回相当) 第45回日本脊椎脊髄病学会 第1回English Presentation Award受賞

2016年4月14‐16日に千葉・幕張メッセで開催された第45回日本脊椎脊髄病学会において、石濱寛子君(85回相当)が、“Development of a novel antimicrobial coating for biomedical polymers -its antibacterial activities both in vitro and in vivo-.”の演題にて第1回English Presentation Awardを受賞した。
日本脊椎脊髄病学会は、脊椎脊髄疾患に関する基礎的・臨床的研究を促進し、その成果と知識の普及を通して健康保持・増進に資することを目的とした、脊椎脊髄病を専門とする整形外科・脳神経外科・リハビリテーション医師等で構成される学会である。1974年脊椎外科研究会として発足し、同年4月に本教室の岩原寅猪会長のもと第1回総会が開催された。1990年には日本脊椎外科学会へ、2001年から日本脊椎脊髄病学会へ移行し、現在では会員数3700人を抱える脊椎脊髄関連の学会では最も大きく、権威ある学会である。
本学会では、国際化を目的に2012年度より“English Poster Session”、本年からは“English Presentation Session”が新たに設置され、同時に卓越した業績を挙げた研究者に対してはAward授与が導入され、本受賞は記念すべき第1回の大変名誉ある受賞となった。
石濱君は、近年整形外科領域で増加傾向にある手術部位感染症に対する抗菌生体材料の開発・研究を当教室感染症研究グループと明治大学理工学部相澤守教授研究室との共同研究で実施した。過去のインプラント抗菌加工は主に金属表面にされているが、石濱君は近年臨床現場で広く普及している合成樹脂であるポリエーテルエーテルケトン(PEEK)に着目した。PEEKは物理学的に非常に安定した物質でこれまで抗菌加工は困難とされてきたが、唯一表面加工を可能とする濃硫酸を利用し、その表面に銀イオンを修飾することに初めて成功した。さらに銀イオンによる抗菌加工PEEKがin vitroとin vivo実験の結果、優れた抗菌・殺菌効果を有していることが分かった。本研究で開発された銀イオンを用いた抗菌加工法は、その簡便性、容易な銀イオン濃度調整、低温処理など極めて画期的な手法である。本技術はすでに慶應義塾に譲渡され国際特許取得済みであり、近い将来の臨床応用の実現により、手術部位感染症の予防を通じた医療ならびに社会貢献が大いに期待されている(石井賢 72回)。


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