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2015年

2015年11月06日

磯貝宜広(86回) 石井賢(72回)第30回日本整形外科学会基礎学術集会 最優秀演題賞と優秀演題賞ダブル受賞

2015年10月22-23日に富山国際会議場で開催された第30回日本整形外科学会基礎学術集会において磯貝宜広君(86回)が“メタボローム解析を用いた感染症新規バイオマーカーの検討”で最優秀演題賞(ポスター部門)を、石井賢君(72回)が“胸椎経皮的椎弓根スクリューの新たな刺入法の新鮮屍体を用いたバイオメカニクス的検討”で優秀演題賞(ポスター部門)を受賞した。
日本整形外科学会基礎学術集会は日本整形外科学会が母体となり設立された学会で、整形外科分野(骨・軟骨・関節・神経・筋肉・靭帯など)における解剖、生化学、バイオメカニックス、代謝、再生、生体材料などに関する臨床・基礎研究が毎年発表される。現在の会員数は22,000名を超え、整形外科学の発展に広く貢献している権威ある学会である。最優秀演題賞は全628演題の中から口演とポスター部門に各1名ずつ優れた業績を挙げた研究者に、優秀演題賞はそれに次ぐ業績を挙げた者に対して授与される名誉ある賞である。
磯貝君は石井君が指導する感染症研究グループにおいて、近年増加する手術部位感染症の早期診断を目的とした新たなバイオマーカー探索を実施し、代謝産物の同定を試みた。マウス骨髄炎モデルにおいてメタボローム解析を用いて1200種類にもおよぶ代謝産物を同時に測定した。その結果、スフィンゴシンとスフィンガニンをはじめとした55種類の物質が新たなバイオマーカー候補になることを発見した。本研究において同定されたバイオマーカーは、手術侵襲によって変化する既存のマーカーと異なり、感染症に高い感度と特異度を示すことから、術後感染症の早期診断のために今後の臨床応用が大いに期待される画期的なものである。
一方、石井君は低侵襲脊椎手術における椎弓根スクリュー設置をより安全に実施できるgroove-entry techniqueを提唱してきた。今回は、当科バイオメカ研究グループとの共同研究として、本刺入法の新鮮屍体を用いた生体力学的検討を行い、その簡便性、安全性、固定性において従来法と遜色のないことを証明した。本法はすでに当教室より全国に広まりつつある手術手技であり、今後さらなる普及が期待される。今回のダブル受賞は、いずれの研究成果も臨床に直結することから、その意義が高く評価されての受賞であり、両君の益々の研究成果を期待したい。(中村雅也 66回)

石井賢(72回:左)と磯貝宜広(86回:右)

石井賢(72回:左)と磯貝宜広(86回:右)


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